仕事を知る

3つのチームワークで、要望をカタチに。これが、シンフォーム・スタイル。

ひとつのサービスを世の中に送り出すまでに、シンフォームではどんなメンバーがそこへ参加し、どんな取り組み方をするのか。ベネッセコーポレーションから2011年4月にスタートしたひとつのサービスを通して、シンフォーム流の仕事のスタイルをご紹介します。

舞台は、チャレンジウェブ。

ベネッセコーポレーションが提供する進研ゼミ小学講座の会員専用ウェブサイト「チャレンジウェブ」の中で、新小学5・6年生を対象に誕生した新サービスがリリースされます。11年度から小学校の学習内容が拡充されるのに合わせ、サービス内容もパワーアップしているのが特徴。なかでも、添削した答案をイ ンターネットで返却する「ネット添削」が新機能として登場。これにより、添削結果の返却が約1週間に短縮され、まだ記憶が新しいうちに復習することが できるようになりました。また、動画や音声なども活用可能、まさに新世代の教育講座。シンフォームは約10カ月にわたり、新サービスの誕生をサポート。 その舞台裏へ特別にご招待します。

  1. Phase0

    まず、プロジェクトチームが立ち上がります。

    シンフォームでは、新しい案件がやって来ると、システム開発・システム運用・インフラ構築の3つの部門がひとつのプロジェクトチームを組みます。これは、それぞれが相互に関わり合うことで、顧客の要望をしっかりと満たしたものに仕上げることと業務の効率化、さらにコスト管理をしやすくすることが目的です。では、今回のプロジェクトに参加した部門とその業務内容を紹介します。

    システム開発部

    顧客の要望を満たすシステムの、設計から構築、サービスの納品までをトータルに担当。システム上で稼働するするアプリケーションの設計・製造も、この部門の領域です。プロジェクト全体の管理や円滑な業務遂行を統制するプロジェクトマネジャーもここに所属しています。

    システム運用部

    システム運用として対応する内容か、それともシステム機能として盛り込むべき内容かなど、システム構築から5年間をふまえた費用対効果を考慮した運用設計を定義。また、SLA(service level agreement)に基づいたシステム運用・保守の実現を行います。シンフォームでは、使いやすいシステムを実現するために、システム運用の専門部隊をシステム化要件定義の段階から参画させています。このことにより、利用者の視点をシステム開発へと反映させることができます。利用者のためのベストソリューションを目指す、シンフォームならではのチーム編成です。

    インフラ構築部

    継続的に安定したサービスを提供するためのデータベースやサーバなどのハードウェア・ソフトウェアの設計から、そのサービスに見合ったネットワーク環境の構築と運用を担当します。納品後は、サーバやネットワークの監視、保守も行います。
  2. Phase1

    システム要件定義

    見積もりを提出し発注を受けると、システム化要件定義がスタートします。これは、ベネッセコーポレーションが実現したいと考えるサービスの要件に合わせ、その実現方法を決定するというもの。3チームが情報を共有し、これ以降の工程にロスが生じないよう確認し合います。また、シンフォームでは、システム開発の標準化を確立。開発標準に従ったドキュメントを作成することで、ミスやロスの排除を徹底することができます。

    システム開発部

    こういう方法で、こんな画面を使用するといったインターフェイスの概要を決定します。

    システム運用部

    システム運用保守費を算出します。同時に、費用対効果をふまえた設計であるかどうかを確認します。

    インフラ構築部

    必要なサーバやネットワーク環境の内容を詰めます。アプリケーションに依存する部分が大きいため、システム開発部門と相談しながら進めていきます。「ユーザー数の増加をどの程度見込んでいるか、目標とする会員数はどれくらいか、必要な性能要件はどのくらいか、保持するデータ容量はどのくらいかなど、ベネッセコーポレーションのIT部門とやりとりを重ねます。最終的にはその見込みをもとに5年先を見越し、キャパシティ的に余裕を持ったサーバの設計を行います」
  3. Phase2

    基本設計

    ここから、それぞれの専門領域に入っていきます。システム開発部門の基本設計担当者は、より細部におよぶ仕様や機能をベネッセコーポレーションと協議し、仕様書にまとめます。インフラ構築部門もこの段階では、サーバの選定や導入するミドルウェア、セキュリティ方針が確定。外部連携システムやファイヤーウォール、負荷分散装置などのネットワーク構成も決まり、最終のアウトプット像がほぼ固まります。

    システム開発部
    「シンフォームのシステム開発は、作るだけに留まりません。サービスのリリース後もシステムを安定的に運用し続けていくことが求められます。そして、そのシステムを使い続けるということは、後から手を加えることを意味します。設計時に、改訂のしやすさまで考慮しておくこと。それが、私たちの仕事であり、使命であると考えています」
    システム運用部
    「この設計だとこういう運用が発生するかもしれない、と予想して、それにかかる費用を算出します。次に、その費用対効果を考えて、運用で対応するのか、機能を追加してシステムで対処するかを決定します。また、運用で行うことのリスクなども考慮して判断します。顧客の視点に立った設計を、5年先を見据えて提案します。それが、シンフォームにしかできないこと、強固な信頼感を醸成する秘訣です」
  4. Phase3

    詳細設計

    基本設計担当から渡された要件定義書、基本設計書、論理モデル、マスタ計画書などをもとにプログラミングを進めるための詳細設計がはじまります。担当は、システム開発部門のアプリ設計製造担当。アーキテクチャを決定し、物理モデリング・詳細設計書への落とし込みを行います。インフラ構築部門では、OSのパラメーターの設計やミドルウェアのチューニングといった細かな仕様、ネットワーク機器の細やかな設定内容を設計書に落とし込んでいきます。また、システム運用方針、システム監視方法、バックアップ方法などを運用設計書に落とし込みます。専門領域での業務が多くなるため、チーム間では「Q&A表」と呼ばれる課題の管理簿を使用。書き込まれた質問に答えることで、直接顔を合わせなくても、意思の疎通や情報の共有が図れるようになっています。

    「この段階では、アプリ設計製造部門とQ&A表によるやりとりが頻繁に行われます。不都合はすみやかに対応。設計時、どれだけ納得するまで協力し合うことができたかが、その後のシステムの安定稼働に影響してきますから」(インフラ構築担当)

  5. Phase4

    プログラミング・構築

    アプリ設計製造担当のプログラマが詳細設計書に沿って、プログラミングを行います。詳細設計段階ももちろんのことですが、実装方法にバラツキが出ないよう、シンフォームでは、「開発統一プロセス」や「javaガイドライン」などの独自の社内基準を設定し、品質の均一化に努めています。仕上がりは、そのプロセスや取り組み方で決まる。これが、シンフォームの開発工程におけるひとつの指針です。また、インフラ構築部門は最終段階、構築へと進みます。

    インフラ構築部
    「詳細設計書に従って実際のサーバにソフトウェアをインストールし、設定を行い、ネットワークの環境の構築を行って、システム開発部門に引き渡します。インフラ構築のメインの仕事は、いったんここで終了ですが、継続してQ&A表でコミュニケーションをとっていきます。この関係は、サービスのリリースまで続きます」
  6. Phase5

    単体、結合、システムテスト

    作られたアプリケーションは、さまざまなテストを経て完成品へと進化していきます。単体テストは、文字通り個々のプログラム(部品)の動作を確認するもの。つづいての結合テストでは、複数のプログラム(部品)を組み合わせて、その接点がうまく機能するかを確認するもの。システムテストでは、複数のアプリケーションを動かして、想定した結果が得られるかどうかをチェックします。また、ベネッセコーポレーションが考えた業務要件を満たしているかを検証するのも、本工程で行います。ここでは、障害発生件数も厳しく調査。テスト障害収束率が100%になるまで、修正とテストが繰り返されます。

  7. Phase6

    ユーザーテスト ~ 納品

    ベネッセコーポレーションによる最終テストです。すべてに合格すると、晴れて納品に。でも、シンフォームの業務は、ここで完了するわけではありません。本番稼働後に、万一、トラブルが発生した場合にも即座にリカバリすることができ、被害を最小限にする体制までも整えておきます。サービスが生まれる前から、リリースの後まで。ベネッセグループのサービスを支える、という言葉には、このような幅広い取り組みがあるのです。

  8. Episode

    サービスの納品を終えて

    黒川恭弘(システム開発部)
    「このプロジェクトでは、2つの喜びを経験しました。1つは、いろんなメンバーが協力して新しいサービスを作り上げられたこと。もう1つは、それがきちんと稼働していることです。システムを作るところから運用まで、トータルに携われる会社はあまりないと思います。ベネッセコーポレーションと密接に関わり合うことで、他社では経験できない幅広い分野の仕事ができる。これは、貴重なことですね」
    赤木奈緒子(システム開発部)
    システム開発・システム運用・インフラと様々な立場の人とコミュニケーションが取れたので、プロジェクトを円滑に進められただけでなく、仕事の視野がぐっと広がりました。プロジェクトチームの雰囲気も良く、これまで経験の無いことでも、他のメンバーへの信頼感により積極的に取り組むことができたと思います。この経験は後輩にもしっかりと伝えていきたいですね。
    松原建造(システム開発部・アプリ設計製造)
    「設計・製造・運用のすべての工程が社内にあるため、三位一体となってプロジェクトを効率よく進めることができました。設計部門とプログラマの認識のズレは、作業を後戻りさせてしまう。今回、コミュニケーションの取りやすい環境に恵まれていました。アプリ設計製造チームで言えば、若手メンバーもよくパフォーマンスを発揮してくれました。サービスの完成は、信頼できるメンバーの力によるところが大きいと思います」
    黒川高広(システム運用部)
    「運用設計やベネッセコーポレーションとの交渉、調整などをやってきました。顧客から出される要望に応えるだけではなく、なぜそれが求められるのかといった背景まで推察して、提案していく。そんな先を見越したアクションが、これからはもっと必要になってくるのでは。シンフォームは、ベネッセグループの多岐にわたる業務をサポートしています。クロスメディア戦略の時代と言われるいま、その知識とノウハウはさらに期待されるはずです」
    山崎雄司(インフラ構築部)
    「自分たちの作ったものが無事リリースされたとき、それは、何度体験してもうれしいものです。ありがとうという言葉をもらえたとき、この仕事をやって良かったと思います。ベネッセグループのサービスは、ベネッセコーポレーション内の他のシステムと連携するものが多いです。そんなサーバ構成、ネットワーク構成を熟知しているシンフォームは、頼りになるパートナーではないでしょうか。それを私は、誇りに感じています」

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ベネッセホールディングス